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笹幸恵
2020.7.8 20:26皇室

『女性自身』、読みました。

今週の『女性自身』に、愛子さまのサイト
「愛子さま 皇太子への道」が紹介されて
いるとのことで、先ほど入手。

サイトのトップページも載っているし、
総管理人「ちぇぶ」さんのコメントもしっかり載っている。
これは快挙!
開設からたったの2か月でここまで注目されるサイトって
そうないんじゃないかしら。
声を「カタチ」にしていくことの大切さを物語っている。

しかし一方、会員制の雑誌『祖国と青年』では、
相も変わらず男系原理主義を貫いている。
高森先生がブログでも取り上げていた書籍
『皇位継承―論点整理と提言』(展転社)のうち、
記事では男系継承支持者の意見だけを並べ、
「古代から続く皇室の尊さの所以を一人でも
多くの人に理解していただ」きたいと結んでいる。
どんなに天皇を敬愛しているかのような言葉を連ねても、
要するに「血」が大事と言っているに過ぎない。

百地章氏も登場していた。
『WiLL』で対談していたトンデモ記事の発言を
私はいちいちチェックしてブログに書いたことがあったけれど、
ここでも同じことを述べている。

「議会でも金森徳次郎憲法担当大臣が『本質的には
現行の憲法と明治憲法と異なるところはない』と
述べていました」
だから女系は憲法違反の疑いがある、というわけ
なのだけど、この発言って、一部を都合よく
切り取っているだけ。

正しくはコチラ。

憲法第二条の世襲とは、男系男子のことなのか、
帝国憲法(明治憲法)とは違うのかという問いに対し、

男系の男子と云ふことは第二條には限定してありませぬ、
其の趣旨は根本に於て異なるものありとは考へませぬけれども、 
併し時代々々の研究に應じて或は部分的に異なり得る場面が
あつても宜いと申しますか、さう云ふ餘地があり得ると云ふ譯で
斯樣な言葉になつて居ります
(帝国憲法改正案特別委員会の議事録より)


つまり、「本質的には現行の憲法と明治憲法と
異なるところはない」けれども、時代に応じて
異なってもいい、その余地がある、と金森大臣は述べているのです!
逆接の前の文章と後の文章、どちらを重視すべきか、
国語の基礎すら百地先生にはないようだ。

愛子さまサイトが常識あるサイレントマジョリティの
結節点となりますように!
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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